2015年 10月 05日
それでも、旗を揚げつづけます。
その一方で、問題があることも初めからわかっています。だから、一気に禁止ではなく「目指す」と言ったのです。
例えば、
多くの人が「戦争のない世界」を望んでいます。「戦争反対」と言い続け、平和の旗を掲げています。
その人たちは、明日、戦争がなくなるなんて思っていません。文字通り「一朝一夕」に解決できる問題ではありません。
戦争がなくなることの弊害もあるからです。人類はまだ、戦争という手段を使わずに100%問題を解決できる方法を生み出していません。なかには、戦争で利益を得る人もいます。その人にとっては、戦争がなくなったら大変です。そのことの是非ではなく、その人たちの利益も確保しなければ、実際には戦争はなくなりません。
難しい問題です。
でも、そのままでいいはずがありません。
すぐに解決できる問題ではありません。
それでも、無視するわけにはいきません。
だから多くの人たちは「平和の旗」を掲げつづけています。
運動会前日の席取りには弊害があります。
必要もないのに、ただ、席取りが存在するだけで、時間を割いて並ばなければならない保護者の方がいます。
他に多くのことを手伝っていただいている「実行委員」さんの力をここでも借りなければなりません。
翌日の運動会に向けて、少しでも体を休ませ、英気を養い、園児たちに全力で対処しなければならない先生たちの時間を奪います。
一気に失くしてしまうことに問題があることも認識しています。たとえば、お年寄りの問題です。
「応援席」まで移動することができないお年寄りがいることも事実でしょう。ならば、その人たちをどうするかを考えればいいだけのことです。
極少数の方への配慮で足りると思っています。今のおじいさんおばあさんは元気な方が多い。ともべ幼稚園の「いつもありがとう」へ参加くださる方の人数を見てもわかります。
本当に「応援席」で応援ができないほどの方がどれだけいらっしゃるか。その方たちへの配慮をどうしたらいいのか。
問題があることはわかっています。
しかしながら、
声をあげなければ、「現状で良し」とされてしまいます。問題は解決されず、そのままの悪習として残ります。
例えば、どれだけお願いをしても、応援席の中で立って応援をする人がいます。三脚・一脚を禁止しても、使用する人がいます。
放っておいたら、応援席は意義をなくします。ルールを守ってくれない方がいる限り、私は全力で走り回り、ルールを守っていただけるようにお願いをします。
「もしもその上で問題が起きたとしても、保護者の皆様と話し合って改善すれば、良い運動会が成り立つはずです。」
SNSで卒園児の保護者の方からいただいたご意見です。本当にその通りです。
その前提として、「何が問題になるのか」を浮き彫りにしなければなりません。
そのうえで、その点を改善する道を探すことです。
そのためには、私は、
「運動会前日の席取りゼロを目指します!」
の旗は揚げつづけます。
何年かかっても、運動会前日の席取りゼロを目指します。
これから考えなければならないのは、「前日の席取りを行う理由」ではなく、「前日の席取りを行わない」ための方法です。
ともべ幼稚園<笠間市(旧友部町)> 高野哲也
ともべ幼稚園ホームページ
ともべ幼稚園 サポーターズの皆さんです。