2014年 03月 02日
ともべ幼稚園のおゆうぎ会
このおゆうぎ会は、ともべ幼稚園の三大行事のしめくくりとなるものです。
年長組は、曲選びから振付まで、自分たちが中心になって決めていきます。
先生たちは、そのお手伝いをします。
先生たちのもう一つの役目に、演出があります。
衣装やバックの絵、小道具などを準備します。より効果的に園児たちの演技を演出し、たくさんの拍手をいただくためです。
この演出、もう一つの効果があります。子どもたちのテンションを揚げ、おゆうぎ会により前向きに取り組むことができます。
こんなことがありました。
ラストのスモークマシンですが、出来るだけ観客も皆様には気付かれないように置きたいと思いました。そのほうがあっと驚いていただけると思ったのです。
そこで、黒い箱で隠すことにしました。でも、ステージの真ん中にポツンと黒い箱が置いてあるだけでは違和感があります。
自然に見えるようにするにはどうしたらいいか。私が先生たちに提案したのは、ライブ会場でした。ライブのように資材がステージにおいてあるというのはどうかと。
色々と考えてみました。本物のギターアンプを持ってきて置いてみたりもしました。
そのうち、ふと思いついたのが、スピーカーです。左右に観客用のスピーカー、真ん中にモニタースピーカーを模して、その中にスモークマシンを隠すのはどうか。
思いついたのが帰り際だったので、先生たちには「いろいろ見て研究してみたら」と言って、私は帰りました。
次の日の朝です。「ちょっと見てください」という言葉に従って、うめ組の教室に行ってみたら、もうすでに見事なスピーカーができていました。
私は先生たちの行動力に感動しました。
ビックリしたのは私だけではありませんでした。このスピーカーを見た園児たちのテンションが一気に上がったのです。
とても大切に扱い、舞台に設置するのも園児たちがやってくれました。側転をするのに少々邪魔な位置になってしまったのですが、子どもたちは気にしません。スピーカーを避けるように側転をしてくれました。
ダンスも益々力が入りました。
初日は調子が悪くて不発となってしまいましたが、園児たちは何事もなく演技を続けました。
2日目のうまく煙が出た時に、思わず泣き出してしまった坂井先生とともに、実に充実した子どもたちの姿がありました。
ともべ幼稚園<笠間市(旧友部町)> 高野哲也
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